2024.11.11

療育と言語聴覚士の役割

沖縄福祉株式会社のホームページ及びブログを閲覧いただき、ありがとうございます。

今回は「療育と言語聴覚士の役割」についてご紹介いたします。

発達障害を持つ子どもたちには、適切な療育が必要です。
言語聴覚士は、その重要な支援を担う専門家ですが、具体的にどのような支援を行っているのでしょうか?
本記事では、発達障害の種類や療育の基本的なアプローチ、言語聴覚士による発達支援の内容、そして小児分野での言語聴覚士の割合についてご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。

言語聴覚士による療育

《目次》
1.発達障害と療育
 1-1.発達障害の種類と特徴
 1-2.療育の種類
 1-3.早期療育の重要性

2.言語聴覚士による発達支援
 2-1.言語聴覚士の役割と療育
 2-2.言語聴覚士による発達支援の効果

3.小児分野における言語聴覚士の割合
 3-1.小児分野での言語聴覚士の業務内容
 3-2.小児分野の割合とデータ

4.言語聴覚士を活かせる職場 沖縄福祉株式会社
 4-1.言語聴覚士として沖縄福祉株式会社で働く
 4-2.働いている言語聴覚士の声

1.発達障害と療育

1-1.発達障害の種類と特徴

発達障害とは、子どもの発達過程における様々な障害のことです。
主な発達障害には以下があります。

自閉症スペクトラム障害(ASD):
コミュニケーションや社会的相互作用の困難を特徴とし、特定の行動パターンや興味の偏りが見られます。
ASDの支援の一例には、個別の言語療育や社会的スキルのトレーニングがあります。

注意欠陥多動性障害(ADHD):
注意力の持続が難しく、多動性や衝動的な行動が特徴です。
支援の一例には、行動管理の方法や学習支援があります。

発達性ディスレクシア:
読み書きの能力に困難を抱え、文字や言葉の認識に問題があります。
特別な教育的支援が求められます。

発達性言語障害: 言語の理解や表現に困難があり、言語療育を通じて言語スキルの向上を図ります。

1-2.療育の種類

発達障害に対する療育は、以下のアプローチがあります。

言語療育:
言葉の理解や発音、コミュニケーション能力を向上させるための支援。

作業療法:
日常生活の動作や自己管理能力を高めるための訓練。感覚統合療法なども含まれています。

心理療法:
行動療法や認知行動療法を用いて、感情のコントロールや社会的スキルを学ぶ。

遊び療育:
遊びを通じて、社会性やコミュニケーション能力を育む。

集団療法: 
同年代の子どもと一緒に活動し、社会的スキルを学ぶ。

家族支援: 
保護者向けの教育やサポートを通して、家庭での対応をアドバイスをする。

学校での特別支援: 
学校内での個別支援や特別支援教室を通じて、学びやすい環境を整える。

1-3.早期療育の重要性

早期に療育が必要な理由はいくつかあります。

脳の発達: 
幼少期は脳の発達が最も活発な時期です。この時期に適切な支援を受けることで、学習能力や社会性を高めることが出来ます。

適応力の向上: 
早期療育によって、子供は環境に適応する力を身につけやすくなります。
これにより、将来的な生活や学業で大きな影響があります。

行動の改善: 
早期に問題を特定し、対応することで、行動や感情のコントロールがしやすくなり、周囲との関係性も改善されます。

社会資源の活用: 
早期に療育を受けることで、専門家や地域のサポートを早期に活用でき、子どもの成長を促すための最良の環境を整えることができます。

2.言語聴覚士による発達支援

2-1.言語聴覚士の役割と療育

言語聴覚士は、発達障害のある子どもに対して以下のような支援を行います。

評価:
子どもの言語能力やコミュニケーションスキルを評価し、適切な支援計画を立てます。

個別療育:
発音の練習(構音訓練)や語彙の強化、文法の理解を促すための支援を行います。
子どもに合わせた個別のアプローチが重要となります。

家族への指導:
家庭での支援が子どもの成長に大きな影響を与えるため、保護者に対して家庭での支援方法をアドバイスし、家庭での実践をサポートします。

コミュニケーションの促進:
絵カードやジェスチャーなどを用いて、子どもがより効果的にコミュニケーションできるよう支援します。

2-2.言語聴覚士による発達支援の効果

言語聴覚士による発達支援には以下のような効果があります。

言語能力の向上:
言語療育を通じて、語彙や文法の理解が進み、日常生活でのコミュニケーションが改善されます。

社会的スキルの改善:
社会的スキルや対人スキルの向上が図られ、友達との関係構築や協調性が高まります。

行動のコントロール:
行動療法により、衝動的な行動や多動性が軽減し、学業や社会生活での困難が減少します。

家族のサポート強化:
家族への指導が行われ、家庭での支援方法が確立し、家族全体のストレスが軽減します。

3.小児分野における言語聴覚士の割合

3-1.小児分野での言語聴覚士の業務内容

小児分野での言語聴覚士の業務は以下の内容が含まれます。

言語療法:
発音の練習や語彙の強化、文法の理解を促進するための支援を行います。

コミュニケーションスキルの支援:
社交スキルや非言語的なコミュニケーションの訓練を通じて、子どもがスムーズにコミュニケーションできるよう支援します。

嚥下の評価:
嚥下に困難を抱える小児に対して、適切な評価と対応策を提供します。

教育機関との連携:
学校や保育園との連携を図り、子どもが適切なサポートを受けられるよう調整します。

3-2.小児分野の割合とデータ

小児分野での言語聴覚士の割合について説明します。

小児分野の割合:
小児言語や認知を対象にしている言語聴覚士の数は4,625人に対し、成人の言語や認知を対象としている言語聴覚士の約3分の1となっています。
発達障害に対する早期療育の需要は高まるなか、全国的にまだまだ不足している状況です。

4.言語聴覚士を活かせる職場 沖縄福祉株式会社

4-1.言語聴覚士として沖縄福祉株式会社で働く

沖縄福祉株式会社には、運動療育が中心の「こどもプラス教室」、言語療育が中心の「ことばの教室ことのは」、就労支援にむけた職場体験型の「彩り教室」があり、沖縄県内南部から北部まで13教室を展開しております。今では沖縄本島の全26市町村に利用者がいます。
現在、石垣島教室も開所にむけて準備をしております。(2024年11月時点)

県内でも早期に言語訓練専門児童デイサービスの「ことばの教室ことのは」を開所し、現在も言語聴覚士が1教室に複数名在籍しています。
新卒で言語聴覚士になられた方、転職を機に小児分野に挑戦される方、様々な経験を持つ言語聴覚士が在籍しているため、相談しやすく、働きやすい環境が整っています。

4-2.働いている言語聴覚士の声

小児福祉分野で勤めるようになり療育を提供する側ですが、いつの間にか子ども達から多くの元気をもらっています。
新卒で高齢者施設に言語聴覚士として働き、発達分野にも興味が出てきたため、同じ職種が複数名いる沖縄福祉株式会社に就職を決めました。
転職してすぐの頃は、発達過程を調べたり、療育にはどういう種類があるのか勉強することがたくさんありましたが、同僚や他職種からも多くを学び現場に慣れました。
子ども達の成長はもちろんですが、笑顔や親御さんとの信頼関係もやりがいに繋がっています。
また、沖縄福祉株式会社は他職種が多く、他教室との連携が図りやすいことも働きやすさに繋がっていますが、残業削減や年次有給休暇100%の取得を目指し、リフレッシュ休暇などの特別有給休暇も充実しているため、ワークライフバランス重視で継続して働くことが出来ています。


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採用情報 | 沖縄福祉株式会社 | 豊見城市宜保にある放課後等デイサービス・児童発達支援施設


ぜひ、一緒に働きましょう!

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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